食べる事が出来るのに、食べられることなく廃棄される食料品は「食品ロス」と言われます。
日本ではこの「食品ロス」がとても多いです。
ではどのくらいの量の食品が廃棄されているのでしょう。
日本国内の食品廃棄量は年間で約2800万トン、そのうち食品ロスとされるもの、例えば店頭での期限切れや売れ残りの食品、食べ残しなど、食べられたはずなのに廃棄されてしまう食品は、約632万トンとなります。
これは日本人1人あたりが毎日お茶碗1杯分の食料品を食べられるはずだったのに廃棄している計算となり、世界で飢餓に苦しむ人々に援助されている食料品の年間320万トンの約2倍近くになる量の食料品を、食品ロスとして日本だけで出している計算になります。
小売業や飲食店などで大量の食品ロスがおきているイメージがありますが、実は食品ロスの約半数に当たる約302万トンは一般家庭から出ています。家庭から食品ロスが大量に出る理由として、食料品の鮮度の定価、食料品の腐敗、賞味期限や消費期限が過ぎた、などがあります。
家庭から出る生ごみの約2割は手付かずの食品、そのうちの1/4は賞味期限前にもかかわらず廃棄されていると言われています。
家庭で出ている約302万トンの食品ロスを無くす為には、私たち一人ひとりの食料品に対する考え方を改める事が大事です。
例えば、食料品を食べれるだけ購入するようにし、期限切れや鮮度の落ちる前にきちんと使い切って消費するようにする、料理は食べきれる量を作る、調理したのに食べきれずに残ってしまったものは傷む前に食べきる、などです。
また、外食した際にも食べ残しの内容に注文する事が大事です。
こういった一人ひとりの食品に対する心がけを変えるだけでも食品ロスを減らす事ができ、将来的な食品の未来を明るくする事が出来るはずです。